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ドジョウは冬眠する?野生と飼育下それぞれの冬越しまとめ

ドジョウといえば「柳川鍋」、「どぜう鍋」、「どじょう掬い」…普段ドジョウについて耳にするとき、食材としてという場合が多いかもしれません。

ですが、アクアリウムが趣味で家に水槽がある人にとってのドジョウは、「可愛いお掃除屋さん」であることも?
そうなると愛くるしいペットとして見ている方も多いのではないでしょうか?

ここではそんなドジョウの生態と、冬の越し方についてご紹介します。
ドジョウを飼ってみたいけれど、冬はどうしたらいいの?と悩んでいる方は必見です!

ドジョウの生態や寿命は?

まずはドジョウはどんな魚なのか?生態について簡単にご紹介します。

コイ科ドジョウ目に分類されるドジョウ。田んぼにいるイメージがありますが、日本以外にも中国大陸、台湾、朝鮮半島などにも分布している淡水魚です。

全長は10~15cm程度で、雑食性。虫や藻などを食べます。

危険を察知したときなどに泥や砂に潜ることがあるのですが、その後様子をうかがうために顔だけ出している姿はとても可愛いんですよ!
また、ドジョウの特徴として「腸呼吸」が挙げられます。

メインの呼吸方法はもちろんエラ呼吸なのですが、口から空気を飲んでおしりから排出する、という方法をとることも。
おならをする魚とも言えるかもしれません。なんだか親近感が湧きませんか?

そんなドジョウの寿命なのですが、調べてみると5年~15年ほどとかなり差があります。

コイの仲間だということもあり、生命力はかなり強い魚なのですが、野生だと捕食されてしまう危険が常にありますよね。
飼育下で良い環境だと10年以上生きることもあるそうですから、本来はそれくらい生きる可能性をもった強い魚なのですね。

ドジョウは冬眠するの?

さて、何年も生きる魚ということは、気になるのが冬を越す方法。
結論からいうと、条件によってドジョウは冬眠をして冬を越します
当たり前ではありますが、野生と飼育下では環境が違い、それぞれに冬の過ごし方が変わりますのでご紹介しますね。

ドジョウの冬眠‐野生で冬を越す場合

野生のドジョウは田んぼなどにいることが多いですが、田んぼだと冬は水がなくなってしまいますよね。
その間ドジョウはどうしているかというと、泥の中に深く潜って、じっと春を待つのです。

直射日光を避けられ、なおかつ泥がある程度の湿り気を保てる場所というのが越冬には最適ですから、田んぼの泥の中や用水路の落ち葉が積もっているところなんかでよく見られます。

冬でも水が残って凍らない場所、例えば池などだと田んぼほど深く潜る必要はありませんし、ドジョウは元々低い水温にも耐えられますから、餌を探して動くこともあります。

条件によっては冬眠をすることもあるけれど、必ずするわけではないということですね。

ドジョウの冬眠‐飼育で冬を越す場合

ドジョウの飼育には大きく二種類あり、屋外か屋内かで変わってきます。
ビオトープなど、屋外で飼われている場合は野生のドジョウと同じように泥や砂に潜ってじっとしていることが多いです。

水温が10℃を切る頃になると餌もあまり食べなくなってきて、そのまま冬を越します
水槽などの表面が凍ってしまうほど寒くても、春になるとふらふらと寝ぼけながら活動を再開しますので心配はいりません。

屋内で飼育している場合、ほとんど冬眠はしないでしょう。
水槽用のヒーターを使えば冬も元気に活動しますが、その分活動時間(活動期)が増えて寿命が縮まるかもしれないという説も。
同じ水槽で一緒に飼っている魚がいればそちらに合わせてもいいかもしれませんね。

ドジョウだけの水槽なら、よほどの寒冷地でなければ特別は対策はなくてもいいかもしれません。

まとめ

1. ドジョウはコイ科ドジョウ目エラ呼吸の他に腸でも呼吸ができ、おならをすることも?コイの仲間だけあって生命力はとても強い

2. ドジョウは冬眠する。住んでいる環境によっては活動時間が減るだけの場合も

3. 野生のドジョウは、田んぼだと泥に深く潜って冬眠する。池などだとじっとしている時間は増えるが比較的よく動く

4. 屋外飼育だと池などにいるドジョウと同じイメージ。屋内だとほぼ冬眠はしない

「ウナギ一匹、ドジョウ一匹」という言葉もあるくらい、食材として古くから日本で愛されてきた魚であるドジョウ。

ですが、よく見ると動きも可愛いですし、他の魚の食べ残しなども綺麗に掃除してくれるということでペットとしても人気があります。
生命力で言えば金魚にも並ぶほど強いですから、初心者でも比較的扱いやすい魚と言えます。
また、環境を整えてあげれば金魚と同じ水槽で飼うことも可能。

ドジョウを飼ってみようか迷っているあなた、ぜひこの機会にお迎えしてみては?

福岡県の柳川ではドジョウ鍋が名物のようです。もし旅行で訪れる機会があれば、試してみるのも一興かもしれません。

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