でも実は、ツナという単語を検索すると「スズキ目サバ科マグロ族に分類される魚の総称」とされています。そして「マグロと訳されることが多いが、学術的にはカツオなどを含む広い範囲のことを指す」と書かれているではないですか!
「tuna」は生魚、魚肉に使う単語とされていますが、日本では主にマグロの油漬け缶詰に対して使われています。でも正しく言うなら「ツナ=マグロやカツオ」、「ツナ缶=マグロやカツオの缶詰」というところでしょうか。
長い年月を経て、進化していくツナ缶とその種類に驚き
マグロの油漬け缶詰は1903年、アメリカで発明されました。日本で初めてツナ缶の製造に成功したのはそれから26年後の1929年のことです。
そして長い年月が過ぎ初めて作られてから100年以上経った現在、ツナ缶にはさまざまなタイプのものが製造・販売されるようになりました。缶詰コーナーには所せましとツナ缶が並んでいて正直何が何だかわからないほどです。
さらに使用する魚の種類もあります。ツナとしては最高級の魚、「びんながマグロ」、「きはだまぐろ」「カツオ」「めばちマグロ」などなど。私たちはいつもこの中から見た目や価格、味の好みでたくさんの中からお気に入りを見つけて購入していたんですね。
明かされるシーチキンの謎。シーチキンは和製英語だった!
なんとシーチキンとは英語ではなく和製英語(英語をもとに日本で英語らしくつくった語のこと)で、日本を代表とする加工食品の大手メーカー「はごろもフーズ」が製造するツナ缶の商品名だったのです。
商品名は鶏肉のささみに似ていることからということで当時の2代目社長、後藤磯吉さんが命名したそうですよ。
ちなみに「シーチキンマイルド」はシーチキンと何が違うのかというと、材料となる魚にカツオを使われているツナ缶のことを言うそうです。「ツナ」がカツオのこともいうと知らなかった私は、カツオのツナ缶は低コストを狙った商品でどこかニセモノ扱いをしていました。…ごめんなさい。
ツナマヨにはじまりオールマイティーに使える優秀な食材!
さて、シーチキンの謎がとけたところで問題です。「ツナマヨおにぎりとシーチキンマヨネーズのおにぎりの違いは何でしょう?」もうみなさんおわかりですよね?
おにぎりも鉄板メニューですがツナを使った料理は本当にたくさんあってどれも簡単で美味しいものばかり。そして缶の種類によってオススメ調理法が変わってきます。
例えば、油漬けタイプなら油ごと使ったオイルパスタがオススメです。最近ではオリーブオイルやこめ油、アマニオイルやえごまオイルなどつかった商品も販売されているので、美容と健康を気にする女性にとっては罪悪感なく使えて嬉しい限りですよね。
水煮タイプだったらノンオイル低カロリーでどんな料理にも合いやすく和洋中とアレンジが可能。
離乳食後期にさしかかる9~11か月くらいの赤ちゃんのごはんにも使えてとても便利で、取り分けメニューなら一気に家族の食事が準備できるので忙しいママの味方になってくれるはずです。
特にコーンが一緒に入った缶詰はサラダにのせるだけで子供がすごく喜んでくれるので我が家ではヘビロテメニューになっています。
ツナ缶で家族の防災意識を高めよう
最後に食卓で大活躍のツナ缶ですが、防災グッズとしても役立ちます。非常食としてはもちろん簡易用のランプとしても使えるんですよ。これはぜひご家庭で一度試してもらいたいです。
ランプの作り方ですが、ツナ缶(油漬けタイプ)1個とティッシュ1枚、缶に穴をあけることのできる道具を準備したらあとは簡単。ツナ缶のふたの真ん中に穴をあけて、半分の大きさに切ったティッシュでこよりを作り、油が滲みたら完成です。
この簡易ランプは1時間ほど燃えて消えるのですが、ランプとして使ったツナ缶はもちろん食べることができます。
お子さんとたのしく防災学習、いかがですか?(けがや火傷には十分に注意しましょう!)
ツナ、シーチキンの魅力伝わったでしょうか?
まとめてみると…
2. 実は「シーチキン」は日本でつくられた言葉だった
3. ツナ缶はいろいろな料理が楽しめるオールマイティーな食材
4. ツナ缶は保存食だけではなく簡易ランプとしても使える
常備食としてぜひ一家に1個といわず何個でも!今すぐにでもツナ缶、買いに行きたくなりませんか?