魚介類で満点生活

「うつぼ」って食べられるの?気になる味と調理方法をご紹介!

水族館等で見ることのできるうつぼですが、その生態や味について知っていますか?

一見地味に見えますが、意外と子供たちに人気ですよね。

水族館などでもうつぼの水槽の前に子供たちが座りこんでいるのをよく見かけます。

一見ちょっと可愛いかな、と思うのですが、よく見ると実は歯がかなり鋭いことにびっくりします。
そしてうつぼって実は食べることができるって知っていましたか?

食べることができると聞いて、うつぼっていったい何なの!?という疑問が強まりました。

そんな不思議な生き物のうつぼについてご紹介していきましょう。

そもそもうつぼってどんな生き物?

うつぼは、ウナギ目ウツボ亜目ウツボ科に属する海水魚の総称です。

実際ウツボ科には2亜科・15属・約200種が、世界中の温帯と熱帯に存在していて、ヒョウ柄のような模様だったり、ゼブラ柄のような模様だったり、多種多様なうつぼを見ることができます。

うつぼの生息地は、岩陰や洞窟の中、またサンゴ礁等、ちょっと隠れた所です。
確かに水族館でも岩陰にいますもんね。
うつぼは種類によって大きさは様々ですが、1メートル前後のものが多いようです。

うつぼは動物食で、タコが大好物ですが、その他に魚を食べたりもします。
タコや魚を食べることができるくらいの鋭い歯を持っていて、獲物をバリバリと食べてしまいます。

また、うつぼは体表が湿ってさえいれば皮膚呼吸ができるので20分から30分程度は陸上に上がっていられますので、釣りなどで浅瀬の岩場にいる時は要注意です。

そこで魚をさばいたりすると、鋭い嗅覚で餌の匂いを嗅ぎつけて海面からうつぼが突然現れることがあります。

その時は絶対に触ってはいけません。

うつぼは海のギャング、とも言われるくらいですので、噛みつかれるというのはもちろんですが、最悪の場合は指を噛みちぎられる可能性もあるのです。

うつぼって食べられるの?

見た目によらず恐怖の生物、うつぼですが、実は食べることができます。

でも、関東あたりのスーパーで見かけたことはありません。

じゃ、どこで食べられているの?という疑問ですが、高知県や長崎県、和歌山県あたりではうつぼ料理を食べることができます。

中でも高知県は、多くのスーパーの魚売り場にはうつぼが置いてあって、一般の家庭でも日常的にうつぼを食べているようです。

高知県の人は美味しいからうつぼが大好きなようですが、そんなに美味しいもので世界中にたくさんいるものなら、もっと食用魚として広がっても良さそうですよね。

なぜ広がらないのでしょうか。

その1つにうつぼの扱いにくさがあるようです。

見ての通り、うつぼはぬめぬめしていて、それだけでも扱いづらそうなのですが、更に皮が固かったり、大小さまざまな骨が入り組んでいて、うまくさばくには匠の技が必要なんだそうです。

うまくさばけるようになるまで修行が2~3年とか!
そういった関係で職人さんも少なく、なかなか広まらないのかもしれませんね。
何かうまくさばける機械でも発明されればいいのですが…

余談ですが、うつぼをさばく前にまず表面のぬめりをとるのですが、そのとり方がワイルドでびっくりします。
なんと、まとめて洗濯機に入れてぐるぐる回してしまうんですって!
皮も固いので、そういう荒っぽい方法でも大丈夫なんでしょうね。

うつぼのおすすめレシピ

さて、うつぼのおすすめレシピですが、そもそもどんな味や食感なのでしょうか?

うつぼは、あまり生臭さもなく食感も味も魚というよりはお肉に近いんです。

特にクセがあるわけでもないので、どんな調理方法でも美味しく食べることができるんですよ。

いろいろな調理方法がある中で一番メジャーな食べ方はたたきです。

うつぼを食べること自体にまず抵抗があるのに、いきなりたたき?と思われるかもしれませんが、歯ごたえも味もとってもおすすめなんです。
使う場所はうつぼの尾から上の身が柔らかい部分です。

表面に薄く塩を振って両面焼いて薄くスライスするだけ。

ミョウガや大葉、ネギなどの薬味をたっぷりのせて食べてみてください。
うつぼは高知県民のソウルフードというのにも納得してもらえると思いますよ。
個人的にはポン酢もオススメです。

そのほかにも唐揚げだったり、味噌煮だったり、どんな調理方法でもどんな食材とも相性抜群なので、うつぼさえ手に入れば料理の可能性は無限大です。

まとめ

さて、ここまで海のギャング「うつぼ」についてお話してきましたが、簡単にまとめると、

1. うつぼは熱帯から温帯に生息する海水魚でたくさんの種類がいる。柄や大きさは様々だが、鋭い歯を持っているのでうっかり出会ってしまったときは要注意。
陸上でも30分程度は皮膚呼吸できるので元気。

噛みつかれたらケガすることは間違いないが、最悪の場合指を噛みちぎられてしまう可能性がある、とっても凶暴な生き物。

2. うつぼは食べることができるが、さばくのが大変なのでなかなか広く流通しない。高知県や長崎、和歌山県ではうつぼ料理を食べることができる。

3. うつぼのおすすめレシピはうつぼのたたき。その他にも唐揚げや味噌煮等、料理のバリエーションは広がりそう。

うつぼって水族館でしか見たことがなくて、派手な柄してるな、とか意外といろんな種類がいるんだな、というくらいの知識と印象しかないですよね。

あの見た目から海のギャングと言われるくらい凶暴だったり、ましてや食べられるなんて、知っている人はほとんどいないのではないでしょうか?

でも、最初にうつぼをさばいて食べてみよう、と思った人ってすごいな。
そしてさばき方を編み出した人も…
先人たちに感謝ですね!

高知県の人が日常的に楽しんでいるうつぼ料理、もっと全国的に広がるといいですね!

モバイルバージョンを終了