日本食の代表格と言えば、やはりお寿司が一番人気なのではないでしょうか。
今は世界的にも有名になった鮨、いや、もはやSUSHI、ですが、やはり気になるのは使われている新鮮なネタ。
たまごにサーモン、ウニ、イクラ、そしてやっぱりマグロ…あなたはどの寿司ネタがお気に入りですか?
魚には旬がありますが、今は養殖技術の発展などで、季節に関係なくおいしいお寿司を食べられるようになりました。嬉しいですよね。
夏が旬の魚を冬にもおいしく食べられたり、冬の魚が夏でもおいしかったり。
そうなってくると、次に気になるのは「珍しいお寿司」だったりしませんか?
珍しい寿司ネタその1「北海道・東北」
・北海道「ホッケ」「ハッカク」
北海道では、開きでお馴染みのホッケがお寿司で食べられます。
アイナメ科ホッケ属のホッケは北日本を代表する魚と言っても過言ではありません。
5~7月が旬だといわれていますが、一年を通しておいしくいただけます。
そんなホッケをお寿司にすると、柔らかな白身によく乗った脂と甘みがじゅわっと口に広がり、飲み込んだ後も旨味が残るよう。
同じく北海道で食べられるのは、ハッカク(トクビレ)のお寿司です。
カサゴ目トクビレ科のハッカクは12月~1月が旬。秋頃から徐々に流通がはじまります。
ハッカクをお寿司にすると、コリコリとして歯ごたえがよく、脂のよく乗った白身にもかかわらず爽やかな後味が楽しめます。
・青森「フジツボ」
フジツボって食べられるの!?と驚きの方もいらっしゃるかもしれません。
実は甲殻類に分類されるフジツボ。食べられているのはミネフジツボという種類で、旬は5月~7月、かなり高級なのだとか。
そんなフジツボのお寿司は軍艦巻きで。カニやエビに近い濃厚な味わいで、食感はカニと貝類の中間くらいという声も。一度口にしたら忘れられない珍味です。
珍しい寿司ネタその2「関東・中部」
・茨城「アンコウ」
茨城県で食べられるのはお鍋が馴染み深いアンコウのお寿司。
アンコウと言えば鍋や煮こごりといったイメージが強いですよね。旬はやはり12月~2月の冬です。
お寿司では、濃厚な味わいの肝、ぷるぷるで不思議な食感が楽しい皮、甘みと旨味のバランスが最高で、こりこりとした歯ざわりの身を楽しめるとのこと。
珍しい寿司ネタその3「近畿・中国」
・京都「ハモ」
ハモ料理といえば何をイメージしますか?天ぷらや白焼き、鱧落としも定番ですね。
6月~7月が旬で夏の京料理には欠かせないハモですが、京都ではお寿司でも楽しめます。
蛋白だと思われがちなハモですが、意外に脂の乗った身を口に入れると、白身にもかかわらず濃厚な味わいが広がります。骨きりがしっかりされていればふわりとほどけるような食感も。
・大阪「ミノカサゴ」
大阪には銘魚を楽しめるお寿司屋さんがあります。
そちらで食べられるのはなんとミノカサゴのお寿司!水族館などでは人気の魚ですが、あまり食べられているイメージはないかもしれません。
旬は4月~10月頃と言われています。
気になるお味はというと、みずみずしく蛋白な味わい。お醤油よりもお塩でいただく方がおいしいかも?くにゅくにゅとした独特の食感も楽しめます。
珍しい寿司ネタその4「四国・九州・沖縄」
・沖縄「イラブチャー」「グルクン」
沖縄で食べられるのは「イラブチャー」と「グルクン」のお寿司。と言われてもピンとこないかもしれませんね。
それぞれ、イラブチャーはブダイの仲間、グルクンはタカサゴの沖縄県での呼称です。
写真の通り、見た目からしてトロピカル。色彩は日本のお魚らしくありません。
イラブチャーのお寿司は柔らかくて淡白な白身が特徴。ほのかな甘味が口に広がります。
グルクンのお寿司はというと、弾力のある白身にあっさりと蛋白な味わいです。
まとめ
2. 茨城県で食べられるのはアンコウのお寿司!身だけでなく、皮や濃厚なあん肝もお寿司に!
3. 京都では、夏の京料理でおなじみハモのお寿司が食べられる!大阪ではなんとミノカサゴのお寿司が!?
4. 沖縄ではカラフルなイラブチャーとグルクンのお寿司が食べられる!いい思い出になりそう!?
様々な技術が向上した今、旬も産地もあまり関係なく、全国どこでも好きなものを食べられます。
正直なところ、ハモやアンコウまではまだ予想の範囲内でした。でも、さすがにフジツボが出てくるとは素直に驚きました。まさか、あれが食べられるだなんて… しかもお寿司で。世の中は広いものです。
本記事で取り上げなかった地方や港では、まだまだ知られざる珍味がたくさん。
足の早い魚などは漁獲された土地からあまり出ないですから、その地域だけで楽しめるんですね。
珍味のためならどこへでも!?なマニアの方はもちろん、旅行などで機会があれば、ぜひ珍しいお寿司で思い出作りをしてみてくださいね!