「釣りはハゼに始まりハゼに終わる」と言われるほど、ハゼは人間にとって、特に釣りをする人には身近な魚だそうです。
そういえば遠い昔の記憶…夏休みに泊まりに行った民宿の近くで溝にいる小さいカニやハゼを釣ったことがあります。たしか数年前にも夫のおばあちゃんに会いに行った時、家の近くの用水路でハゼを見たような。
それが懐かしくて試しに「ハゼ 釣り」というキーワードで検索してみたら、思っていた画像と全然違うものがでてきました。
思っていたのと違う!これがハゼ釣り?
あれれ、私が想像していた「ハゼ釣り」と検索結果、なんだか様子が違います。ハゼって川にいる魚だと思っていたのですが、海の魚なんですね。
「…ということは、あれはハゼじゃなかったのかな?記憶違い?」など混乱していると、ヒントになるワードが出てきました。
ハゼには実はたくさんの種類がいる!
どうやらハゼには多くの種類があるようです。世界各地で新種が報告されていて最近では1,500種類ほどにもなっているという話も。それはすごい種数ですね。
日本でもハゼは500種類ほど生息していて、その中でも大きく分けると3種類。ハゼ科・スナハゼ科・ツバサハゼ科に分けられるそうです。
ハゼとは河口に近い海にすむ小型の底魚(そこうお)の総称とされます。底魚とは海底の近く、または海底の砂や泥の中にすむ魚のことをいいます。
わかりやすいのでいうとカレイやヒラメ、アンコウなどです。
ハゼは夏になると海から川に上がっていく種類がいるそうです。溝や用水路にいる魚なので勝手に川の魚なのかと思っていましたが、私が見たものは海から上がってきたハゼだったのかもしれません。
そういえば、溝でハゼを釣ったのは海水浴に行った時…そして、おばあちゃんの家も近くに海がある土地でした。
日本で一番獲られているのはマハゼという種類
たくさんの種類があるハゼ。その中でも日本で一番獲られているのはマハゼという種類だそうです。「真ハゼ」と書き、ハゼの代表的な種類ということでこの名前になったそうです。
マハゼは北海道から種子島付近までと広い範囲に生息しています。ハゼの種類のなかでも細長くてスリムな体形をしていて、大きさは15~25センチほどに成長する小型のハゼです。
マハゼは食用にもされていて、ヒレにとげもなく骨も柔らかいので天ぷらやから揚げにすると美味しいんだとか。関東ではマハゼの甘露煮をおせち料理にいれる地域もあるようです。
瀬戸内海、岡山県ではマハゼを「白(シロ)ハゼ」ともよぶそうです。
白いのが「マハゼ」で黒いのが「ウロハゼ」?
岡山県ではマハゼを「白ハゼ」と呼ぶと言いましたが、それに対して「黒(クロ)ハゼ」と呼ばれるハゼもいます。それが「ウロハゼ」です。
ウロハゼは日本産のハゼでは大きい種類で20センチほどになります。マハゼに似ていますが、マハゼより太くて短いのが特徴です。他にも下あごが前にでているのでマハゼと区別がしやすいです。
岩の穴のことを「ウロ」といい、その中に隠れる修正があるのでウロハゼとなったのが由来とされています。
ウロハゼはマハゼにくらべて皮がやや厚めで骨も硬いのですが、味が良いため好んで食べられるようです。
白黒で比較されているマハゼとウロハゼですが、さらに面白い話を見つけました。
なんと静岡県にある浜名湖ではウロハゼを「夏ハゼ」、マハゼを「冬ハゼ」というそうです。
その名の通りウロハゼの旬は夏、マハゼの旬は冬ということを表しているのですが、色や旬の時期で…たくさん種類のあるハゼなのにどうしてこうもマハゼとウロハゼは比較の対象になるんでしょうね。
【おまけ】ハゼという漢字、あなたは書けますか?
ハゼという漢字を調べてみるとテストに出てきそうなほど難しい漢字が出てきました。ハゼを表す漢字は2種類あります。
ひとつは「沙」に「魚」で「鯊(ハゼ)」。「沙」という漢字は水中の砂を表します。砂にもぐる魚ということで鯊を言う漢字になったのでしょう。
もうひとつの「蝦虎魚」はエビを食べることからきているといわれています。これからわかるようにハゼは肉食の魚なんですね。
たくさんの種類がいるハゼなので名前は簡単な漢字を用いられていると思っていたのでこれにはびっくりしました。
まとめ
1. ハゼは世界で1,500種類、日本でも500種類ほどの仲間がいる。
2. その中でも日本で一番メジャーなのは「マハゼ」という種類のハゼ。食べても美味しい!
3. 「マハゼ」はライバル?いつも比較される「ウロハゼ」という魚がいる。
4. ハゼの漢字は漢字テストにでてくるくらい難しい!
ということでした。
どちらかというとインドアな我が家ですが、今年はハゼ釣りから初めてみようかな~なんて思っています。
食いしん坊の私の目的はもちろん、「獲れたて」のハゼの「揚げたて」の天ぷらです!
そして実は上皇陛下もご研究されている高貴なお魚でもあります。
ぜひ、ハゼ釣りや水族館へ行って、ハゼと親しんでみてください!!