みなさん「昆布」と「わかめ」の違いって分かりますか?
これらが違うものだということはわかると思いますが、何が違ってどんな特徴があるのか、考えたことはありますか?
多分大体の人は「昆布」は主にダシを取るもので、たまにお正月に昆布巻きにして食べたり、煮物に入っていたり、という感じでしょうか?
対して「わかめ」は、酢の物やお味噌汁、サラダ等日常的に食べるもの、という感じでしょうか?
個人的には、売っているそのままを水で戻したらもう食べられる、という「わかめ」の手軽さに対して、「昆布」の方がちょっとめんどくさそう、というイメージです。
ダシを取ったり、巻いたり、ひと手間が必要な感じがするので料理をちゃんとする人が使うもの、といったところでしょうか。
比べてみよう!「昆布」と「わかめ」の違いと特徴
「昆布」と「わかめ」は多くの人がイメージする通り、とっても大きな分類でいうと「海藻」の仲間です。
が、実際は「昆布」は「不等毛植物門褐藻綱コンブ目コンブ科」「わかめ」は「褐藻綱コンブ目チガイソ科」に分類される海藻です。
コンブ目までは一緒なので、概ね親戚、といったところでしょうか。
また、生息地や見た目に関しても「昆布」は北海道や東北の沿岸に生息して、長さは数十メートルになるものもありますが、「わかめ」は日本中の浅い海に生息していて長さは1メートル程度といった違いがあります。
高級な「昆布」で利尻昆布、とか聞いたことありますよね?「昆布」の方が取れるところが少ないから高級なものがあるんですね。
そして、「昆布」の特徴といえばなんといってもあのヌルヌル!これはフコイダンとアルギン酸が成分です。最近はフコイダンの化粧品があったり、健康はもちろんのこと美容業界でも着目されている整腸作用のある成分です。
食べた時もちょっとヌルっと独特の食感ですよね。
対して「わかめ」は、ずっと水につけっぱなしにしていたらヌルヌルしますが、「昆布」と比べたらたいしたことありませんし、食感もサクサクと歯ごたえを楽しめる食材です、
余談ですが、マメ知識!
余談ですが、「昆布」、と聞いたら頭に浮かぶのはテツ&トモのなんでだろうシリーズの中にある「昆布が海でダシが出ないの何でだろう~」です。ん?浮かばない?世代の違いでしょうか?
でも言われてみればちょっと思いませんか?興味があるかどうかは置いておいて、なんで海の中ではダシが出ないのでしょうか?
それはズバリ!海の中では「昆布」は生きているからです。ダシの成分は「グルタミン酸」という成分なのですが、このグルタミン酸は細胞膜の中にあるため、生きている間は外に出ないのです。
死んだ後に干して乾燥させて細胞膜を壊してグルタミン酸を外に出させてダシをとっているんですよ。
「昆布」と「わかめ」、おススメレシピは?
それでは、「昆布」とわかめそれぞれを美味しく食べられるおススメレシピはどんなものがあるのでしょうか。
「昆布」からご紹介しますが、まず最初にダシを取る「昆布」と食べる「昆布」は基本的に違うということをお伝えしておきます。
もちろん、ダシを取った後の「昆布」を使って、というレシピもありますが、美味しくダシを取れる「昆布」と、「昆布」自体を美味しく食べられるものは別だということは知っておいてくださいね。
「昆布」のおススメレシピ
●昆布の佃煮
●刻んでハンバーグやつくね等の中に
水に戻しただけでは食べられないので、「昆布」は煮込んだり焼いたり、しっかりと火を通すものがメインですね。
特に「昆布」はダシも出ますので、いろいろな食材と一緒に煮込む料理はうまみが出ておススメです。
「わかめ」のおススメレシピ
●酢の物やサラダ
●わかめの炒め物
乾燥わかめなら、水に戻せばそのまま食べられちゃうので味噌汁や酢の物、サラダ、等手軽な料理におススメです。
冷蔵庫に野菜が何もない!という時でも「わかめ」と豆腐さえあればしっかり1品になってくれます。
実は「わかめ」は炒め物にしてもおいしい食材です。ちょっとピリ辛や中華風にサッと炒めれば、いつもとは違う「わかめ」を楽しむことができます。
まとめ
「昆布」と「わかめ」の違いや特徴についてご説明してきましたが、まとめると…
2.原産地が限られる「昆布」に対して「わかめ」は全国で獲れる、食感が違う、等それぞれに特徴がある。
3.「昆布」と「わかめ」、それぞれに合ったおススメレシピがある。
特徴も味も、使い方も全然違う「昆布」と「わかめ」ですので、海藻でしょ!とひとくくりにするのは絶対に勿体ないですよね。
今は「ダシ」や「うまみ」等の日本ならではの料理のエッセンスは世界的にも注目されています。
その「ダシ」や「うまみ」の元となる昆布や日常的に手ごろに楽しめるわかめ等、食材それぞれの特徴をしっかり知って楽しんでいきましょう!