「金魚」と言えば、ほとんどの人が1度は飼ったことがあるペットではないでしょうか?
ペットとしてはもちろんのこと、最近ではアートアクアリム等、アートの1つとして展示され、入場するのに何時間も待たなければいけないほど大人気です。
アートアクアリウムには、金魚すくいで見るようなおなじみの「金魚」はもちろんのこと、これは本当に「金魚」なの?という大きさやきれいな姿の「金魚」が趣向を凝らして展示されています。
さて、そんな「金魚」ですが、「フナが稚魚で、金魚が大人」もしくはその逆「金魚が稚魚でフナが大人」というようなことを聞いたことがありませんか?
「フナ」と「金魚」の違いとは? 同じ魚? 違う種類?
「フナ」と「金魚」は姿が似ているので同じ魚の成長段階の違い、と思っている人もいるかもしれませんが実は全く違う魚です。
実は私は「フナ」が大きくなったら「金魚」になると思っていました。
じゃあ、何がどう違うのでしょうか??
形はきわめてよく似ていますよね。
「フナ」は、湖や川や沼などに生息している、コイ科の淡水魚です。
身体の色は背中がオリーブ色ですが、お腹は金や銀色をしていて「金魚」のような、見た目の華やかさはなく、どちらかというと地味な魚です。
大きさはだいたい15センチ前後ですが、まれに50センチ弱まで成長するものもいます。
「金魚」のルーツは「フナ」だったんですね。
そりゃ似ているはずです。
特に「和金」という「金魚」は「フナ」にとてもよく似ています。
「金魚」のルーツは確かに「フナ」ですが、何度も人の手によって交配と改良を重ねた結果別のものとなったのです。
「フナ」はあくまでルーツなんですね。
だって、ほら?人間だって元々のルーツはサルだと言われていますが、サルと人間は別物でしょ?それと一緒です。
金魚はどこから来たの?
「金魚」は、もともとは「フナ」だった、ということはわかりました。
でも、じゃあ金魚はどんなきっかけで生まれたのでしょうか。
せっかくですので、金魚が生まれたきっかけについてお話していきましょう。
「緋ブナ(ひぶな)」という、この突然変異した「フナ」が世界中の「金魚」のルーツです。
「金魚」は、あくまで観賞用に改良された品種なので、「フナ」は野生で存在していますが、野生の「金魚」は存在しません。
金魚も大きいものは20センチ近くに成長することもあります。
そういえば子供の頃、金魚すくいですくってきた和金と出目金を庭の池に鯉と一緒に飼っていたことがあります。
池が大きかったからか、はたまた別の原因があったのかはわかりませんが、「これは金魚なの?」と驚くような大きさに成長していました。
「金魚」は小さくて、泳ぐとひらひらとした尾がとても優雅でキレイなのですが、私が池で飼っていた「金魚」は、「金魚」というよりは、第3形態くらいに進化した「魚!!!」という感じになっていました。
今思うと、確かに大きくなった和金は「フナ」にそっくりだったかもしれません。
金魚の豆知識
さて、実は驚くほど高額な金魚がいるって知っていましたか?
金魚ってどうしても金魚すくいのイメージが強くて、手ごろなもの、子供のお小遣いで買えるもの、という印象が強いですが、実は「金魚」の世界にはプロが認める高額金魚がいるんです!
高級なものは、1匹数万円から数十万円するものもいるみたいです。
では、高級な「金魚」ってどんなものがいるのでしょうか?
ここでは3種類の「高級金魚」をご紹介しましょう。
・東錦
高級なものの中でも割と入手しやすくて見たことがある人が多い品種ではないでしょうか。
昭和18年に日本の金魚商によって生み出されました。
特徴としては、頭が特徴的で肉瘤が他の「金魚」と比べても特に発達しています。
体の色は赤と白をベースに黒い模様が入っていてとても鮮やかでおめでたい感じです。
・桜錦
これはとてもレアで平成に入ってから生み出された新しい品種です。
まず街のペットショップでは手に入りませんので、見たことがない人も多いのではないでしょうか。
最大の特徴は体の色です。
赤を基調とした体が透明のうろこで覆われているので、全体的にピンク(桜色)っぽく見えます。
体型は元がらんちゅうなので、背びれがなくてころころとした形をしています。
・らんちゅう
らんちゅうは聞いたことがある人も多いかもしれません。
「金魚の王様」と言われる高級金魚の代名詞とも言える「金魚」です。
江戸時代からいる古い品種で、背びれがなくころころとした丸い形が特徴です。
まとめ
フナと金魚の違いとその特徴について、わかりましたか?
以上を簡単にまとめると、
2.「金魚」は「フナ」が突然変異した「緋ブナ」から生まれた。
3.「金魚」の中には金魚すくいで使われるような手ごろな値段の「金魚」から、びっくりするくらい高値で取引されるものもある。
「金魚」は「フナ」の改良種だったんですね。
あの「フナ」から、いろいろな人が改良を重ねて、もはや「フナ」の面影は全くない「金魚」が作られてそれが高値で取引されるなんてすごいですね。
最近は趣味のメダカ飼育で起業!というように思いがけないきっかけや趣味の延長がビジネスになってくる時代ですので、もしかしたら金魚の交配で新種を作る!というのも楽しいかもしれません。
何はともあれ、ちょっと「金魚」に興味がわいてきたので、近所の熱帯魚屋さんを覗いて来ようと思います。