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一度は見ておきたい!マンタを見ることができる水族館はどこ?

投稿日:2024年10月8日 更新日:

マンタ」って、まず一度は聞いたことがあるかと思います。少なくとも知名度は抜群(はなず)です!

でも、なんとなく、こんな魚かなとか人気なんでしょ?というイメージはあるかもしれませんが、どんな生き物なのか、その生態について知っている人は少ないのではないでしょうか。

見た目がエイっぽい、とかダイビングで一緒に泳ぐとか、そういった印象もあるかもしれませんね。

おそらく、テレビや図鑑等でたまに見ることはあっても、実物を見たことがある人ってきっと少ないですよね?
今回は、そんなマンタについて、その生態から見ることのできる場所までお伝えしていきます。

マンタってなに?気になる生態、エイとの違いは?

一般的に「マンタ」と言われているのは主に2種類「オニイトマキエイ」と「ナンヨウマンタ」です。

ん?マンタってエイの仲間だったの?エイってあの、毒針を持っているエイのこと?
でももう1つはナンヨウマンタって名前自体にマンタが入っている?

確かにマンタはエイの仲間に分類されますし、見た目は平べったい形でしっぽのようなものがついているので似ているのですが、マンタとエイは違います。

ここから詳しくご説明していきますが、エイとマンタを並べて2つ同時に見てみると実は見た目も異なっていることがわかります。

まず口の位置が違います。
マンタは餌のオキアミや小魚を吸いこんで食べますので、口が前についていて歯やあごがありません

対して、エイはずっと海底にいるので口が下向きについています
そして、魚や貝をかみ砕いて食べることができるように硬いあごを持っています。
なんだか、オキアミや小魚を吸い込むマンタに対して、エイはかみ砕いて食べる、と考えるとマンタよりエイの方が力強いような、ちょっと凶暴なような?気がしますね。

そういった点でいうと、エイは毒針を持っていますが、マンタは持っていません
なんだかマンタはエイと比べたら、平和な感じがしますね。

そして、生息場所ですがマンタは回遊していますが、エイは基本的には海底にいて、砂に潜る種類もいるんです。

生息場所の違いもあって泳ぎ方も違います。
マンタは泳ぎ続けることでエラに海水を通さないといけないので羽ばたくように泳ぎますが、エイは海底に這いつくばるようにして生息していますので、身体の周りにある側ヒレを波打つようにしてパタパタと泳ぎます。

生活の仕方に合わせて、エイの方がより平べったく、マンタの方は立体的な見た目をしているのも大きな特徴です。
ただ、マンタの詳細な生態についてはまだ明らかになっていない部分が多いそうです。

マンタの種類と生態を詳しく解説!

主にマンタと言われている「オニイトマキエイ」と「ナンヨウマンタ」について簡単にご紹介しておきましょう。

○オニイトマキエイ

世界的に「マンタ」と呼ばれていて、大きいものは体重3トンに達する、巨大な海洋生物です。
かつてはオニイトマキエイとナンヨウマンタが混同されることが多かったのですが、近年は別種に分類されるようになりました。
熱帯地域の海の表層で見ることができます。

大きくて優雅な姿からダイバーは大人気で、マンタと泳ぎたいがためにダイビングをする人もいるほど!
しかも、とてもおとなしい性格で、人懐っこくて好奇心旺盛なので、ダイビング初心者でも気軽にマンタと一緒に海中遊泳を楽しむことができます。

○ナンヨウマンタ

元々「オニイトマキエイ」と呼ばれていたものを細かく見てみると、実は2種類存在するということが発表され、2009年12月に名前が付けられました。
これを受けて、各水族館でそれぞれが飼育しているマンタを調査してみると、日本の水族館で飼育しているものは「オニイトマキエイ」ではなく「ナンヨウマンタ」であるということが判明したそうです。

日本でマンタを見ることができる場所はココ!

ダイビングでマンタと一緒に泳ぎたいということであれば、一番おすすめできるのが石垣島の周辺です。

このあたりで見られるものは、大半がナンヨウマンタですが運が良ければ憧れのマンタと一緒に泳げるかもしれません。
他にも鹿児島のトカラ列島周辺もマンタに出会える可能性のあるダイビングスポットです。

ダイビングをしない人は水族館でマンタを楽しむことができます。

日本の水族館でマンタを見ることができるのは、沖縄の「美ら海水族館」と東京の「アクアパーク品川」です、
かつては大阪の「海遊館」でも見ることができたようですが、長い間展示が無くなってしまい、2024年にナンヨウマンタの展示が行われるようになったそうです。

美ら海水族館は展示しているだけではなく、世界で唯一ナンヨウマンタの繁殖に成功している、ということもポイントです。
ジンベイザメでも有名ですが、美ら海水族館へはマンタを見に一度行っていただきたい所です。

まとめ

水族館の人気者、ダイバーの憧れ、「マンタ」についてお話してきましたが、簡単にまとめると、

1. 一般的に「マンタ」と言われているのは「オニイトマキエイ」と「ナンヨウマンタ」の2種類。エイの仲間だが、身体的特徴や生態はエイとは異なる、別物

2. 2種類いるマンタは、もともとは「オニイトマキエイ」1種類だと思われていた。
2009年に2種類いることが認められて、「ナンヨウマンタ」が誕生した。
日本の水族館にいるマンタは「ナンヨウマンタ」であることが判明。

3. マンタはおとなしい性格で人懐っこいのでダイバーにも大人気。
ダイビングでマンタに会いたければ、石垣島やトカラ列島がおすすめ。
水族館なら、沖縄の美ら海水族館と東京のアクアパーク品川で見ることができる。

今まで何度か美ら海水族館に行った事がありましたが、ジンベイザメにばかり気を取られてしまって、マンタをじっくり見ることはありませんでした。

調べれば調べる程、興味深い生き物なんだなと思いました。
長期休暇などを利用して、是非とも沖縄の美ら海水族館を訪れてみることをお勧めします!
これは遠くても行く価値のある巨大な水族館です。私は太鼓判を押します。

でも、そこまでせずともマンタが優美に泳ぐ姿を鑑賞することはできます。
是非皆さんも、マンタを見に行ってみてはいかがでしょうか。

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