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マンタは世界最大のエイ。優雅でカワイイ人気者、そんな魅力をご紹介!

投稿日:2019年3月1日 更新日:

みなさんはマンタという魚をご存知ですか?

水族館で大人気な生物、その名はずばりマンタ。国内では沖縄県などの温暖な海でマンタに会えるスポットがありダイバーたちを魅了している生き物なのですが、その生態にはまだまだ不思議があるようです。

見た目はエイと似ていますが「何がちがうのかな?」と疑問に思ったことはありませんか?

実はマンタはエイの仲間。まぁ、確かに見るからにそういう見た目ではあります。日本でマンタは「オニイトマキエイ」のことをいいます。このオニイトマキエイは大きいもので横幅が8メートル、体重が8トンに達する世界最大のエイといわれています。

エイの仲間はシビレエイ目とトビエイ目に分かれていて、マンタはトビエイ目の中のトビエイ科オニイトマキエイ属に属します。今回はこのマンタについてご紹介したいと思います。

マンタとオニイトマキエイ、その名前の由来は?

マンタの名前の由来はスペイン語で毛布を意味する「manta」からつけられたという説があります。海の中を泳ぐ大きなからだが毛布のようにみえたのでしょうか。和名の「オニイトマキエイ」は、マンタの特徴的な部位、頭の部分に対になったヒレがあり、その見た目が「糸巻き」のようなのでその名前がつけられました。オニイトマキエイはこのヒレを伸ばしたり丸めたりしてエサを取ることに役立てています。別にいるイトマキエイに比べて大きい生き物ということで、大きいことを表す「オニ」がつけられ「オニイトマキエイ」となったそうです。

エイの仲間というけれど、見た目も扱いもちょっと特別

この写真のようにエイは海の底でじっとしているイメージがありませんか?そして「しっぽに毒針があるから危険だ!」なんていわれているのを聞いたことありませんか?エイってどちらかというと地味に扱われている魚ですよね。

ですが、マンタは人気者で海の中を優雅に泳いでいるのが印象的です。

エイの毒針のことを尾棘(びきょく)というのですが、マンタにはこの尾棘はありません。 それどころか背骨がないエイの中でも変わった生き物なんですよ。

マンタは人間に害を与えるどころか癒しを与えてくれる生き物です。マンタの脳はとても大きくて賢い生き物なんだそう。

人間を識別することもできるといわれています。ダイバーの中では人懐こくて好奇心旺盛といわれているマンタ、人気の理由がわかる気がします。

そしてびっくりするのがマンタの寿命。推定ではありますが、マンタは約40年生きるとされているんです。

海にはまだまだ謎がいっぱいあります。もしかしたらマンタは私たちよりも長く生きているかもしれません。

マンタには2種類の生き物がいた?!

実はオニイトマキエイの他にナンヨウマンタという生き物がいます。ナンヨウマンタは10年程前まではオニイトマキエイと同じ種類として扱われていましたが今は別の種類として分類されています。

オニイトマキエイとナンヨウマンタは通称マンタとして呼ばれていますが、オニイトマキエイは陸から遠く離れた海にしか生息しないため、ダイビングなどで出会えるマンタはこのナンヨウマンタがほとんどのようです。

ナンヨウマンタは通常、背の部分が黒く、腹の部分が白いのですが、まれに腹の部分まで真っ黒な個体がいるそうです。ブラックマンタといって出会えるのはとても貴重な体験なんだとか。そしてもっと貴重な存在、ホワイトマンタとよばれる個体が海外では発見されているようです。出会えただけでいいことが起こりそうな気がしますね。

日本の水族館にマンタはどのくらいいるの?

こんなに有名で人気者のマンタですが日本の水族館で見ることができるのはほんの数か所です。唯一、オニイトマキエイが展示されているのは沖縄県にある美ら海水族館です。美ら海水族館は2018年11月に世界で初めてオニイトマキエイの飼育・展示に成功させたとても素晴らしい水族館なんですよ。

この美ら海水族館ではジャイアントマンタという愛称で大水槽に展示されていたオニイトマキエイですが、残念ながら展示そのものが中止されてしまいました。これは相手が生き物なので仕方ありませんね。確実にマンタを見るには水族館のホームページのニュース欄を確認するか、直接問い合わせして確認した方が無難です。一度展示が中止になったとしても、健康状態をみてまた展示を検討されることもあるので、その日を楽しみに待ちましょう。

ナンヨウマンタは東京にあるアクアパーク品川沖縄美ら海水族館で展示されています。オニイトマキエイに比べるとひとまわり小さくはなりますが、水中を飛ぶように泳ぐその姿は圧巻です。興味がある方はぜひ足を運んでみてください。

まとめ

マンタの魅力、少しでも伝わったでしょうか?

・ マンタの由来は「毛布」を表す「manta」からきている。そして和名にもなるほど!由来があった。

・ マンタがエイの仲間だけど少し特別な存在。人を識別できるほど賢い生き物

・ マンタにはオニイトマキエイとナンヨウマンタの2種類がいた。

・ 日本の水族館でマンタに出会えるのは2箇所しかなくとても貴重な存在。

お目にかかれるチャンスは少ないかもしれません。もし出会うことができたら、不思議な生き物マンタにたくさんパワーをもらってくださいね。やはりダイビングで野生の個体と一緒に泳いでみたいものです。

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