「ムール貝」と「カラス貝」それぞれ聞いたことはありますか?
「ムール貝」というと、個人的にはイタリアンやスペイン料理で使われていて、料理に乗っているとちょっとおしゃれ度が増す、というイメージです。「カラス貝」というと、そういえば、ちらっと見たこと、聞いたことがあるような?でもなんだっけ?というような貝です。
もしかして同じ貝?違う貝?実は「ムール貝」と「カラス貝」、この2つはわかりづらい貝としても有名です。同じなの?違うの?という疑問への答えですが、同じですが、違います。違いますが同じです。
ややこしいですね。それではそれぞれの違いについて簡単にまとめていきたいと思います。
ムール貝ってなに?
「ムール貝」は昔からヨーロッパを中心に食用とされてきた貝で、日本産のものはほとんどありません。そして、実は「ムール貝」というのは1つの種類の貝を指しているわけではなく、イガイ科の二枚貝の総称です。
なので、厳密にいうと「ムール貝」と表記されていても、実際にはいろいろな種類の貝のことを指しています。津軽、フジ、王林等いろいろな種類があるけど、値札には「りんご」と書いてある、というような感じと一緒なので、そのこと自体、あまり気にする必要はありません。
日本でよく見る「ムール貝」と表示されたものは「ムラサキイガイ」が多いようです。
カラス貝ってなに?
「カラス貝」は実は2種類存在します。淡水に棲んでいる「淡水カラス貝」と海水に棲んでいるものです。
海水に棲んでいるものは釣りの餌としても使われることも多い「ムラサキイガイ」のことを指している場合が多いです。
ただ、この2つは見た目がとてもよく似ていることから両方とも「カラス貝」と呼ばれますので、まぁなんとなく同じもの、と認識されています。
「ムール貝」と「カラス貝」の違いは?
「ムール貝」と「カラス貝」について、それぞれの説明はわかりましたか?
冒頭で同じですが、違います。違いますが同じです、とお伝えしたのですが、それぞれの説明を別々にされてもイマイチ、ピンときませんね。
「ムール貝」と呼んでいるものはだいたいがこのムラサキイガイを指していることが多いのですが、そもそも「ムール貝」自体が何か1つの貝を指しているわけではなくて貝の「科」の総称なので、「ムール貝」と言っても実はいろいろな貝がある。
どうしてもちゃんと分類しなくてはいけない!という場合を除き、普通に生活している分には、ざっくりと言うと、淡水に棲んでいるのが「カラス貝」で海水に棲んでいる「カラス貝」はだいたい「ムール貝」、という認識で素人的にはOKでしょう。
ムール貝の美味しい食べ方
他にも「ムール貝」の調理法としておススメなのが、うまみたっぷりのブイヤベースやパスタ、酒蒸しです。
酒蒸し、というと急に和風?と思われるかもしれませんが、イタリアンのメニューでバケツに「ムール貝」がどっさり入った料理を見たことはありませんか?
あれ、言ってみればオシャレ酒蒸しなんですよ。もちろん日本酒ではなく白ワインを使っていますしハーブやニンニク等の味付けがしてあってお酒のつまみとしてもたまりません。
どの料理もおいしいのですが、個人的には「ムール貝」をたくさん楽しめる、という理由で酒蒸しがおススメです。
「ムール貝」だけではなく、淡水に棲む「カラス貝」も食べることはできますが、自然界に生息しているものは、どんな餌を食べてきているのかわかりません。
実は哺乳類にだけ毒性を発揮する毒をためている貝もいますので、海や川で見つけても「わ!ムール貝だ!」と判断して食べないようにしましょう。うっかり食中毒になってしまうかもしれません。
貝や山菜、は見た目ではなかなか素人判断は難しいもの。食べる時にはちゃんと検査等もしているであろう、お店で買って調理するのが一番ですね!
まとめ
ムール貝とカラス貝の違い、わかりましたか?まとめると、
2.「カラス貝」というのは、日本固有種の淡水に棲んでいるものと海水に棲んでいる外来種のものがある。
3.「ムール貝」と「カラス貝」の違いは、素人理解としては、淡水に棲んでいるのが「カラス貝」で海水に棲んでいる「カラス貝」はだいたい「ムール貝」という認識でOK
4.ムール貝の美味しい食べ方としておススメなのはパエリアやブイヤベースや酒蒸し。うまみたっぷりの貝なのでそのものを味わえる料理がおススメ。
厳密に分類しようと思うとなかなか難しいですね。でも実際美味しく食べる、という意味ではあまり細かいことを気にする必要はありません。
ムール貝でもカラス貝でも、(まぁ同じものですが)美味しく楽しく楽しみたいものです。