魚介類で満点生活

水産物を中心にしたまとめサイト。~雑学・豆知識から水族館まで~

料理

魚の日持ちする冷凍方法。保存期間はどのくらいまで大丈夫?

投稿日:2019年2月28日 更新日:

「おくさんこれはお買い得ですよ!」

こんなシールを貼られたら節約主婦としては買わないわけにはいきません。仕事をしながら子育てしていると、そう毎日買い物に行けるはずもなく週末のまとめ買いは必須です。

お得にゲットした魚だけど今日はメニューがもう決まっている…そんな時、我が家は冷凍保存に頼りっぱなし。ですが魚は鮮度が大事です。上手に保存して美味しく食べることのできるコツを探してみました!

冷凍した魚の保存期間はどのくらい?

「え?冷凍したらいつまで置いていても大丈夫じゃないの?」と思っていたのは私だけでしょうか?

一般的に生の魚を冷凍保存できるのは2~3週間がめやすといわれています。

冷凍しているからもう安心!(何が?のツッコミは置いといて。)と思いがちですが、このころから品質が落ちやすくなるのでできるだけ早く使うようにしましょう。

獲れたてで新鮮な魚とスーパーで買った魚、冷蔵庫で1日置いた魚ではそれぞれ鮮度が違います。お店に並んだ時点で鮮度はどんどん落ちていることを忘れずに。魚を購入した時は、すぐに使うものではないのであればなるべく早い段階で冷凍することが大事です。

ご家庭の冷蔵庫に急速冷凍機能がある場合はぜひ活用しましょう。付いていない場合でもアルミトレーなどの上に置いて冷凍するだけで凍結にかかる時間が短縮できて効果的です。

そして冷凍する前にひと手間加えるだけで冷凍やけなどの品質の劣化を防ぐことができます。

そもそも冷凍やけって何?

冷凍やけとは水分が抜けて油脂が酸化することをいいます。乾燥して干からびた状態、パサパサになった魚の身は食べられないことはありませんが、美味しいとは言いづらいですよね。

水分が抜けた部分に空気が入り込み酸化は進行します。そして冷凍庫の開け閉めをしているうちに凍っているものが少し溶け、また凍っては溶けて…を繰り返してしまいどんどん劣化していくのです。

冷凍やけをふせぐには水分が抜けないように、空気に触れさせないことが大切です。

ちょっとした工夫で長く保存できるようになる!~切り身編~

冷凍やけを防ぐには空気に触れないようにすることが大事とお伝えしましたが、その方法はいくつかあります。

切り身で購入した場合は、1枚ずつラップにくるみ、ビニール袋などにいれて冷凍しましょう。2重にすることで空気に触れないようにすることができ、使いたい量を使うことができます。

他にも、調味料と一緒に冷凍する方法もあります。この方法だと、ふつうに冷凍するよりも長く、1か月ほど冷凍保存ができるようになります。

下味をつけてから冷凍するのもあり、しっとり仕上がる味噌漬けや粕漬けにするのもあり。味がしみこみ、調理の手間も省け、ものによっては解凍しないままフライパンに!なんていうことも可能なんです。時短料理バンザイ!

ちょっとした工夫で長く保存できるようになる!~1匹まるごと編~

サンマやアジなどは1匹まるごと購入する場合も多いかと思います。魚は内臓から傷みはじめるので、まずはエラ、内臓、うろこを取り除き、軽く水洗いします。キッチンペーパーなどで魚の余分な水分を取り除いたら、あとは切り身と同じようにラップにくるみ、ビニール袋などに入れて冷凍します。

切り身と同様に下味などを付けてから冷凍するのもいいですが、最近では「塩フリージング」という冷凍方法が流行ってきています。これはなにかというと、丸ごとの魚を新鮮なうちによく洗い1パーセントの濃さの塩水につけた状態で冷凍するのです。

内臓やうろこを取らずに冷凍するので、慣れてしまえば忙しいときにはこちらの方が便利かもしれません。フリーザーバッグを使うと場所を取らないのでオススメです。

上手な解凍のしかたも覚えておこう!

せっかく上手に冷凍したのに上手に解凍できなかったらもったいないですよね。

解凍方法もいろいろあるのでご紹介します。調理と時間の都合に合わせて選びましょう。

冷蔵庫で解凍すると、時間はかかりますがドリップ(水分やたんぱく質、うまみ成分が含まれている解凍液のこと)が出にくく衛生的。美味しさを逃すことなく食べることができます。

急ぎの時は流水解凍がオススメです。流水解凍をするときは魚に水がつかないように注意しましょう。栄養分が流れてしまうだけでなく魚がふやけてしまいます。

1番早く解凍できるのはやっぱり電子レンジを使用することですが、解凍にムラができてしまうのでなかなかコツがいります。煮えてしまうなんていう失敗もしばしば。
そんな時は加熱時間を短く設定し様子を見ながら解凍しましょう。身の厚い魚は向きを変えたり上下をかえたりすると上手に解凍できます。

まとめ

ちょっとひと手間かけるだけでいつもの魚料理がさらに美味しくなること間違いなしです。

・ 冷凍した魚の保存できる期間はだいたい2~3週間

・ 空気に触れないようにして冷凍やけを防ぐ

・ 切り身は調味料と一緒に冷凍すると長持ちする

・ まるごと買った魚は下処理するかそのまま塩水につけて冷凍保存

・ 解凍の仕方も大事!3つの方法の使い分けを覚えておくと調理がスムーズになる

ぜひ試してみてくださいね。

-料理

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

昆布に賞味期限ってあるの?白い粉がついているけど大丈夫?

いただいた立派な昆布、高級そうでなかなか使えない。開封してみたけれど使っているうちに気が付いたら賞味期限が……なんてことありませんか? 実は筆者もいつからあったのかわからないような昆布が棚の奥からでて …

気になる「ナマズ」のあれこれ。言い伝えからお味まで!?

日本で古くから愛されてきた淡水魚「ナマズ」。ちょっと気の抜けたような?可愛いお顔を愛でるだけでなく、貴重な食材として大切にされてきました。 そして気になるのが「地震を予知できる」という言い伝え。本当な …

からすみとイタリアの関係って?ボッタルガとは?そんな疑問を大解剖!

「からすみ」、お好きですか? ちなみに私はメニューにからすみがあったら、パスタだったら8割の確率で注文するくらいからすみが大好きです。 でも、「からすみ」って高級食材だし、パスタやおつまみで食べても少 …

しじみは川でとれる?しじみの基本知識と砂抜き方法を解説

ご家庭でよく食べられる貝のひとつに「しじみ」が挙げられます。全国で一年中とられることもあり、馴染み深いですよね。 小さな体に栄養分がいっぱい詰まっている「しじみ」について、あなたはどんなことを知ってい …

ハマグリとホンビノス貝の違いは?見分け方とおすすめ料理のレシピ!

日本には四季があるので、その季節ごとに様々な旬のもの、美味しいものがあります。 タケノコや山菜等と並んで春の味覚として代表的なものに、実は貝の「ハマグリ」があります。 3月3日の桃の節句には縁起物とし …