「ウニ」、美味しいですね。あの濃厚なトロっとした独特の味にファンも多いかと思いますが、クセがあるのでもしかしたら苦手な人もいるかもしれません。
でもどちらにせよ、ウニのないお寿司屋さんなんて想像できませんし、お刺身でもお寿司でも定番のネタであることは間違いありません。
そんな「ウニ」と「ミョウバン」がどう関係するのか?
ん?「ミョウバン」?なんだか聞いたことあるような、ないような?
そんなモヤモヤもスッキリ解決しちゃいます。
今回はみんな大好きな「ウニ」と「ミョウバン」の切っても切れない関係についてお話したいと思います。
ウニとミョウバンの関係って?なぜミョウバンが必要?
さて、さっそくですが、そもそもミョウバンって何でしょうか?
漬物の発色剤等に使われていて、一般人でも薬局などで購入することができます。
小学校の理科の実験で使った覚えはありませんか?どんなふうに使ったか記憶は定かではありませんが、理科室で使ったような気がします。
このミョウバンですが、実は私たちの生活に役立つことがたくさんある優れものなんです。
例えば、消臭や抗菌作用があるので化粧品や制汗剤に使われていたりもします。
そのミョウバンがどうウニと関係があるのかお話していきましょう。
ちょっと今日は奮発しちゃおうかな?と箱入りのウニを買ったことありませんか?
そして開けた時にちょっと独特の匂いを感じたことはありませんか?
ちょっと薬品臭いような、なんとも言えない匂いです。
ちなみに、私はそれがウニの匂いだと思って子供の頃はちょっとウニが苦手でした。
今となっては大好きなものの1つで、お寿司屋さんとかじゃなくてもメニューにウニがあると、ちょっと気になっちゃいます。
ウニを出荷する時に、殻を割って取り出して塩水にそっと入れるのですが、その塩水にミョウバンを入れることで形を保っているんです。
ミョウバンを入れる前の塩水に入っているだけのウニも「塩水ウニ」として買うことができますが、その状態だと2日くらいでウニが溶けてしまうんです。
2日以上経っても、形をしっかり保つためにミョウバンがいい働きをしてくれているわけです。
でも、ミョウバンを入れすぎると匂いも強くなりますし、味もちょっとだけ苦味があるウニになってしまいます。
買ったウニがミョウバン臭かった場合でも、海水くらいの塩分濃度の塩水を作ってそこにしばらくつけておけばミョウバン臭さが取れるので、もしそんな板ウニを買ってしまったら試してみてください。
板ウニと塩水ウニの違いは?どっちが美味しい?
ウニを購入する時に、よく見る箱板の上にウニがきれいに並べられている形のものと
最近は水にぷかぷか浮いているような感じのウニを見かけることもあるかと思います。
前者が板ウニ、後者の水にぷかぷか浮いているのが塩水ウニです。
どっちも美味しいのですが、個人的には塩水ウニの方がウニを殻から出してそのまま食べた時の食感と味に近いかなと思っています。
でもどっちも美味しいから買っちゃいますけどね。
みんな知らないウニの生態
ここまでウニが殻から取り出された後の加工のお話をしてきましたが、そもそもウニの生態って知っていますか?
ウニは「棘皮動物(きょくひどうぶつ)」というものに分類される、とても原始的な生物で
心臓や血管等を持っていません。
そしてとても生命力の強い生き物で、食べ物は魚の死骸や海藻等を食べる雑食性です。
寿命は何と100年以上生きる場合もあるんですよ!
極めつけは、マイナスの温度で一旦凍らせた場合でも適温においておけば再び生き返るんです!
この驚異の生命力が原始的なまま現在も生き残ってきた理由なのかもしれませんね!
まとめ
簡単にまとめると、
2.一般にウニを購入しようと思うとあるのは「板ウニ」と「塩水ウニ」でミョウバンを使っているのは「板ウニ」の方。どちらもおいしい。
3.ウニは「棘皮動物(きょくひどうぶつ)」という原始的な生物で一旦凍っても生き返る程の脅威の生命力を持っている。
ウニやナマコ等を食べる時にいつも思うのが、これを最初に食べようと思った人はすごいな、ということです。
今、美味しくウニを食べることができるのも、あんなトゲトゲで、見た目もちょっとグロテスクで危ないものを、あえて取って割ってちょっと食べてみるか、とチャレンジした人のおかげですね!