もはや癒しの代名詞である「クラゲ」。その魅力が広く知られるようになって久しいです。
昨今のクラゲブームを受けて、水族館もクラゲ展示に力を入れています。クラゲに癒されたいあなたと、クラゲで癒されてほしい水族館。相思相愛の矢印が見えるようです。
しかし、あなたの休日は水族館の繁忙日。土日祝日はどうしても混雑してしまいます。
水槽の前にひしめく人、ベンチに座り込む人、お土産屋さんにも人……。
クラゲを見ているのか人を見ているのかわからない状態では癒しどころではありません。
そんなすれ違う二人(あなたと水族館)の巡り合える時間が、「平日・夜」です。
大体の水族館が夕方に閉館してしまう中、企業戦士であるあなたのために夜遅くまで営業してくれる水族館があります。
アクアパーク品川
品川駅各線からすぐ。アクセス抜群なこの水族館は品プリの中にあります。
仕事帰りに立ち寄るという事実だけでなんだかアフターを最大限有効活用できているようなラグジュアリーが気持ちに浸ることが出来そうです。
クラゲゾーン直前にはバーがあるのでそこでお酒をいただくことも出来ます。
ボトルで提供されるハイネケンなどは館内持ち歩きOK。これはすごい! アダルト層に強く訴えてくるシステムですね。
さて、お目当てのクラゲゾーン。その名も「Jellyfish Ramble」。
ざっくり意訳すると「クラゲゆらゆら散歩」といったところでしょうか。(参考にしないでください)
一歩、足を踏み入れると天地逆転したような!
まるで宇宙空間に放り込まれたような感覚に陥ります。
全面ガラス張りの室内はどこまでもクラゲひしめく異空間めいた神秘さがあります。
シーズンに合わせて照明、音楽は変化するのでいつ来ても新鮮な気持ちでクラゲゆらゆら散歩が出来ますね!
壁際にはベンチがあります。カップルが座っていることが多いけど……。三つのベンチには距離があるので端っこの席をゲットしてしまってください。
華やかでラグジュアリーなアクアパークの施設内でも異色な、瞑想できそうなくらいの別世界です。是非、濃密な癒しタイムをご堪能下さい。
所在地:
アクアパーク品川
〒108-8611 東京都港区高輪4丁目10−30 品川プリンスホテル内
すみだ水族館
20時最終入場、21時まで営業とアクアパーク品川に追随する営業時間です。
駅からすぐという立地条件も、なんだかこの二つ、似てる?
すみだ水族館はスカイツリーのおひざ元であるソラマチの5・6階に位置しています。
初めて行ったときは入り口にたどり着くまでにちょっと迷ってしまったので、特に暗くなってから行く際には道順に気を付けてください。
ついでにスカイツリーにも昇ります、という場合は先にすみだ水族館の方を観覧して、21時のスカイツリー昇り最終エレベーターに乗り込むのがいいかと思います。
そうそう、平日の展望台って、けっこう穴場なんですよ……?
クラゲとはまた違った癒しを得られるのでオススメですがそれはまた別のお話。
すみだ水族館のクラゲゾーンの名前は「クラゲ」。そのまんま。ペンギンも「ペンギン」。媚びがなくて私は好きです。
そう、すみだ水族館はデザインも含めて全体がシンプルで未来的。スッキリとしていて無駄がありません。
無印○品みたいな水族館です。私は無印好きです。服をよく買います。
シャープな印象が強いすみ水(無理やり略した)のゾーン「クラゲ」は、やはり、無駄なものが一切排除された見やすい展示となっています。
壁面に埋め込まれたクラゲ水槽を眺めていると心が静かになっていきます。心臓がきゅっとなるような(それは癒しか?)深海を覗いたときみたいな不思議な感覚に触れることが出来ます。
さらに、すみ水には「クラゲ万華鏡」なるスペースがあります。
クラゲと一緒に万華鏡に閉じ込められたかのような幻想的な時間を過ごすことが出来る、すみ水のクラゲ展示の本気はここです。
この表現があっているかはわからないのですが、「和」の品格があります、すみ水は。
東京=江戸のお品を体現化したすみ水のクラゲ展示、素晴らしいです。是非仕事帰りに満喫しください。
所在地:
すみだ水族館
〒131-0045 東京都墨田区押上1丁目1−2 東京スカイツリータウン・ソラマチ 5-6F
サンシャイン水族館
春から秋にかけてなら、サンシャイン水族館も21時まで営業しています。最終入場は20時までです。
サンシャインのクラゲゾーンは、「ふわりうむ」と言います。トンネル水槽の中にはミズクラゲがわんさか……! スぺ―シーな音楽に合わせて照明の色が幻想的に変化していく仕組みです。音楽デカいよ! クラゲトンネルはとても幻想的で眺めるにはいいのですが、少し小さいので大人が独りでぶらつくには物足りないかもしれませんね。
またペンギンやペリカン、アザラシなど夜間は展示をお休みしている生き物も何体かいます。クラゲが見たいというあなたにはあまり関係ないかもしれなのですが、念の為。
所在地:
サンシャイン水族館
〒170-0013 東京都豊島区東池袋3丁目1 ワールドインポートマートビル 屋上
番外編: 新江ノ島水族館
都内からは離れてしまうんですけど……ましてや夜間営業もやっていないんですけど、えのすいのクラゲについても少しだけご紹介させてください。
こちらの「クラゲファンタジーホール」はぼーっと過ごすのに本当に最適なんです。
休日のお子様方がきゃっきゃとはしゃぎまわる中で彼氏が簡単に寝落ちるくらい癒しの波動が出まくっています。3時間くらい余裕でいられます。
クラゲの傘の内側に存在しているかのような空間の中で、多様なクラゲたちが絶妙な速度で漂っています。クラゲが魅力的に漂っているのもクラゲ飼育のパイオニアえのすいの技術だからこそ。
えのすいのwebサイトによると「クラゲこそ宇宙」。
その無心の生命体に無限の宇宙を見出し、具現化している展示は、時を忘れてしまうほど引き込まれ、癒されます。
所在地:
新江ノ島水族館
〒251-0035 神奈川県藤沢市片瀬海岸2丁目19−1
まとめ
水族館でクラゲを見られることは珍しくないです。
しかし、癒しを求めているのは休日ばかりじゃない。夜にふらっと水族館に行ってクラゲを見る生活もありじゃないかと思って記事をまとめました。
調べてみると、ちょうど都内にトライアングルを描く様に夜間営業の水族館は散らばっていました。
・東部のすみだ水族館:クールかつ和の雰囲気でお品よくクラゲを楽しめる
・副都心のサンシャイン水族館:クラゲトンネルでさくっとクラゲを楽しめる
番外
・湘南の新江ノ島水族館:クラゲ展示のレジェンド。有休をとって最高のクラゲを楽しめる
行ってみたいと思っていただける水族館が見つかれば幸いです!