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ロブスターと伊勢えび、似ているようで違う?ザリガニとの関係は

投稿日:2019年1月23日 更新日:

ロブスターと伊勢えびって、何となくは違うものだとわかっていても、何がどう違うのかは意外に知らなかったり…ということ、ありませんか?

全部エビの仲間じゃないの?なんて思っていたのは私だけでしょうか…。

西で愛されているロブスターと、東で愛される伊勢えび。この記事では、それぞれの特徴と分類、そしてザリガニとの関係を紐解きます!

詳しくなれば、食べたくなること間違いなし!

意外に?獰猛な「ロブスター」


「ロブスター」は、「オマール海老」とも呼ばれ、西洋料理においては高級食材とされています。50cmほどにまで成長し、アメリカンロブスターだと1mを超えることも!エビの仲間では最も大きくなると言われます。

一番前の脚は大きなはさみになっており、左右で形と用途が変わります。より大きい方は貝やカニなどの硬い殻を砕くため。鋭い方は、殻を砕いたあとのエサを引き裂いたりするために使います。効率的ですよね?

ちなみに大きい方が利き手で、それは後天的に決まるようです。人間と同じかも?

さて「ロブスター」、広義では、大きくて歩行型のエビの総称なのです。ということは、伊勢えびをロブスターと呼んでも間違いではないということ。英語では伊勢えびを「スパイニーロブスター(棘のあるロブスター)」と呼びます。

でも…日本人に古くから愛されてきた伊勢えびと、フレンチ料理などに使われるロブスターは分けて考えたいですよね?

分類としては、エビ目・ザリガニ下目・アカネエビ科・ロブスター属。ということで、ロブスターはザリガニの仲間なのでした…!

食べ方は、茹でたり蒸したり、焼いたりとシンプルなものが多いです。食感はエビというよりカニに似ていると言われ、伊勢えびに比べると弾力があります。

高級食材「伊勢えび」


「イセエビ」は、日本で高級食材とされ、熱帯域の浅い海に住んでいる大型のエビです。30cm前後にまで成長するので、他の食用エビと比べると大きさが段違いですよね!

全身が硬い殻に覆われたイセエビは、触角まで硬く、その根元には音を出す器官も。威嚇するときに使います。また、メスの一番後ろの脚は小さなはさみになっています。
分類としては、エビ目・イセエビ下目。正真正銘の?エビですね。

日本では昔から愛されてきた高級食材で、その姿を鎧に見立てた「具足海老」という名前で呼ばれることもありました。縁起物としても好まれ、お正月の飾りに使われることも少なくありません。

お正月飾りがかなりお安く買える今でも、プラスチックの伊勢えびが付いていますよね!

食べ方としては姿造りが見た目も良く人気ですが、他のエビと同じように、焼いたり、フライでもおいしいと言われています。

飼育したことある?「ザリガニ」


「ザリガニ」にはニホンザリガニやアメリカザリガニなどがいます。「エビガニ」と呼ぶ地域もあるほど、その姿はエビとカニの中間のようなイメージですよね。
流れがゆるやかな淡水域に住んでいて、釣りなどの対象になることもしばしばあります。あなたも子供のころ、ザリガニ釣りをしたことはありませんか?

そして実は、ザリガニも食べることができます。一体、どんなお味なのでしょうか?

エビみたい?「ザリガニ」のお味は…?

あなたは、ザリガニを食べたことがありますか?

日本ではあまり食用とされることはありませんが、近年、中国ではかなり人気になっています。
高温の油で揚げれば殻ごと食べられるようになりますが、しっかり泥抜きをするのと殻の洗浄をお忘れなく。

また、ザリガニは寄生虫の宿主にもなります。食べるときはよく火を通してからにしましょう!

ちなみに、通信販売などで食用の調理済みザリガニを購入することができます。手間を考えるとそちらの方が気軽かも?殻を剥くのは少々面倒ですが、シャコや柔らかめのエビのような食感でおいしいですよ!

まとめ

さて、ロブスターと伊勢えび、そしてザリガニについてご説明した内容をまとめると…?

1. ロブスター=オマール海老!ヨーロッパなどでは高級食材とされている

2. ロブスターのはさみは左右で役割が違う!利き手(利きはさみ?)は後天的に決まる

3. 伊勢えびは食用エビの中では段違いに大きくなる。殻もとても硬い!

4. 古くから日本で愛されてきた伊勢えびは「縁起物」としても人気

5. ザリガニは食べられる!体内に溜まった泥や寄生虫に注意

6. ロブスターはザリガニの仲間だが、伊勢えびは別!

ロブスターと伊勢えび、そしてザリガニは、それぞれが食用としてたくさんの国で愛されていました。エビ目の仲間のこの3つ。機会があれば、食べ比べをしても面白いのではないでしょうか!

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