昔のことですが「家の裏でマンボウが死んでる」という歌がサブカル界隈で流行ったことがありました。
サバが死んでてもふつうです。サメが死んでても怖いだけ。
マンボウが死んでるから。そう。この歌はマンボウだったから絶妙に面白かったのです。
さて。
その知名度の割に私たちはマンボウに関してあまりにも無知です。
水族館にたまにいる、愉快な姿と謎だらけの生態。そしてすぐ死ぬというシュールな噂。
マンボウは私たちを惹きつけて止みません。
マンボウって何者なの? すぐ死ぬって本当なの? 水族館にあんまりいないのはどうして?
この記事ではそんなユーモラス＆ミステリアス・マンボウの謎に迫ります。
マンボウのプロフィール
マンボウのことを知りたいとなったら、早速Wikiを読んでみましょう。
……なるほど、目が滑る、滑る。
要点を簡単にまとめたのでご参照ください。
あだな：ヘッドフィッシュ・サンフィッシュ（日本の地域により別名多数）
たかさ：3～4ｍ
おもさ：2.3ｔ
すまい：世界中のあったかい外洋。日本では太平洋側、特に高知や室戸で揚がる
せいかく：のんびり屋さん♪
これで水族館デートを控えた勤勉な彼氏さんはマンボウ水槽の前で「ほら、見てごらん。ヘッドフィッシュだよ」と彼女さんにドヤ顔出来ますね!（出来ません）
ちなみに学名は「モラモラ」と言います。モラモラ! ここ、赤で下線です。
体中に寄生虫がいるので、海ではその寄生虫をついばむ小魚を引き連れて優雅に泳いでいます。なんだか貫禄がありますね。
その光景のせいかわかりませんが、マンボウを神の使いとする地域もあるのだとか!
おお、急にあのぼんやり顔が神々しく見えてきました。
また、日本人ならではの「その魚は食べれるの?」問題なのですが、マンボウはマイナーながら食用です。クック○ッドにもレシピが載っています。すごい。
魚屋さんには大体捌かれてから出ますので、丸ごと売られているのは珍しいのだとか。
もしマンボウがそのままで売られていたら、カメラに収めて私にも見せてください。お願いします。
マンボウってすぐ死ぬの?
マンボウはすぐ死ぬ、というのがデマゴギー（独語）であるということは周知されつつある事実です。
「マンボウ 死因」で検索すると、面白おかしくいろんな原因でマンボウが天に召される旨が箇条書きされています。
私もだいぶ前にネットで見かけて「へー。マンボウってこんなにすぐ死ぬんだ。そのために卵を3億個も生むって、生存戦略が極端だなぁ」なんて思っていました。
しかし、それらの内容に対して専門家の方が「9割デマ」ときっぱり否定しています。
様々なWebコラムでもその事実は広められつつあるようです。
中でも私が一番驚いたのは、
です。一番信ぴょう性が高いのに。
正確には卵巣が3億個あるんだそうです。それでもすごい。
また、
なんだそうです。
でも水族館でジャンプして天井に衝突して血濡れで落ちてきた事はあるんですって。
それは可哀想だけどごめんなさい、面白いです。
その他にも「海に転落した人が浮上してきたマンボウに掴まり助けられた話」や「マンボウは夜に発光する……？」など興味深いお話がたくさん出てきました。
それらのお話はマンボウ博士が運営されている「ウシマンボウもペンギンの仲間です」というwebサイトにきちんと文献ソース付きで載っています。
マンボウが光るという文献が存在しているって、かなりエキサイティングだと思いませんか?
マンボウへの誤解も春の日差しを浴びた根雪のように解けたところで、いよいよマンボウに会いに行ってみましょう。
関東でマンボウに会える水族館は、サンシャイン水族館と鴨川シ―ワールド。
……とまで書いて、念のため検索したところ2018年10月29日にサンシャインの方のマンボウさんは天へ召されてしまったようです。あらら。
残念ながら、これでマンボウに会えるのは千葉県だけに……。
あれ? 千葉県だけ?
「茨城県。日本の県の一つ。関東地方の北東に位置」（出典：Wikipedia）
そうだ。茨城県がありました!（唐突な茨城dis）
関東圏水族館のダークホース。
その名もアクアワールド茨城県大洗水族館!
そこはズバリ、関東一のマンボウ・サンクチュアリなのです!!
アクアワールド茨城県大洗水族館。
ちょっと長いので以下では茨城県を省略させてもらいます! ごめんね、茨城県!
アクアワールド大洗にはマンボウ専用水槽があります。複数のマンボウが悠々と泳ぐのを目の当たりにできる巨大水槽、その総水量はなんと270tです!
小学校のプールが大体500tくらいなので、その半分ほどとなるとマンボウ専用水槽のスケールがお分かりいただけるかなと思います。
そしてアクアワールド大洗には世界最大級のウシマンボウのはく製があります。その全長、実に3ｍ! おっきいです。きっと目の前にしたときには圧倒されてしまうこと間違いなしです。
また、アクアワールド大洗には不定期開催イベント「マンボウに迫る」があります。
マンボウの飼育・研究に情熱を注ぐアクアワールド大洗だからこその注目のイベントです。（要問合せ）
そしてマンボウ好きを必ず満足させてくれるであろう、スーベニアショップモラモラ!（モラモラ!） 豊富なマンボウグッズがあります。個人的にはマンボウコロッケが気になります!
アクセスは東京駅から約二時間半。
マンボウを堪能したいなら、アクアワールド茨城県大洗水族館に行くしかないです!
まとめ
「マンボウってすぐ死ぬんでしょ?」くらいの知識しかなかったマンボウ好きの彼女さんとのデートを控えたネット世代諸兄は今、自らを悔い改める気持ちでいっぱいだと思います。
しかし自分を責めることはないのです。かわいい彼女の為にマンボウのことを知ろうという姿勢にあっぱれです。
・マンボウは食べられる。クックパッドにもレシピがある
・マンボウの死因はほとんどデマ。卵を3億個も生まない（卵巣は3億個ある）
・マンボウは水族館の天井に衝突して血塗れになった事がある
・マンボウを観に行くならアクアワールド大洗水族館がオススメ
これだけ押さえれば彼女さんとのマンボウデートも完璧です。
それではグッドラック!
P.S 茨城県民のみなさんネタにしてごめんなさい。
