四方を海に囲まれた日本。国内でよく食べられる「大衆魚」だけでも色々と種類があって、食べる機会はもちろん、自分で魚を調理する機会もありますよね。
さて、魚料理のレシピを探そう…と調べる中で、気付いたことはありませんか?
「白身魚のフライ」「白身魚のムニエル」「白身魚の酒蒸し」…他の魚はマグロのフライ、ブリ大根に鯖の味噌身…と、魚の名前がレシピのタイトルに入っているのに、白身魚だけはひとまとめ。なんだか寂しい!
そこで、今回はよく食べられる白身魚の種類についてご紹介します。今日からあなたも白身魚マスター!
そもそも白身魚って?
「白身魚」とは、身が白い魚のこと。赤身魚に比べるとじっとしている時間が長いため、持続力よりも瞬発力が必要=白筋が多くなりました。
赤身魚よりも脂が少ないため低カロリーで、味は「淡白」だと言われることがほとんどです。火を通すと崩れてしまいやすいのは、身にコラーゲンが多く含まれているため。
低カロリーにコラーゲン…とっても嬉しい響きですよね。
ちなみに、サケやマスも白身魚ですが、エサに含まれるアスタキサンチンが身に蓄積されていくためオレンジ色になるのです。
よく食べられている白身魚
アユは7~8月が旬の淡水魚です。塩焼きがおいしい!
・アナゴ
いくつか種類がありますが「マアナゴ」が一番美味しいと言われています。お寿司などでよく見ますよね!
・アンコウ
鍋にすることもあり、部位ごとにバラ売りされることも。身よりもあん肝が人気!?
・イサキ
旬が5~9月ころと比較的長期間で、お手頃なのも特徴です。意外にも?お刺身がおいしい!
・ウナギ
うなぎといえばやはり蒲焼。絶滅の危機に瀕しているので、今はそっとしておきたいですね。
・キス
小ぶりで、透明感のある姿も綺麗な魚です。天ぷらがおいしいですよね!
・シイラ
夏が旬で、ハワイでは高級魚とされます。フライやお刺身に!
・スズキ
よく見られる出世魚で、ほのかに川魚のような香りがあるのが特徴。昔は高級魚でした。
・タイ
甘鯛や真鯛など。特に真鯛は姿も美しく、縁起物とされます。お刺身や酒蒸しなどが人気!
・タラ
マダラやスケトウダラなど。煮付けなどがおいしく、加工品にも多いです。
・ヒラメ
日本全国で漁獲され、北海道では秋~春、本州では秋~冬が旬。天然物は高級魚!
・ホッケ
干物でよく見ますが、煮付けてもおいしいです。最近は本州でも鮮魚が増えてきています!
よくある「白身魚のフライ」ってなんの魚を使っているの?
さて、上では白身魚の種類をいくつかご説明しました。では、スーパー・コンビニのお弁当やお惣菜、フィッシュアンドチップスなどの「白身魚のフライ」は、一体なんの魚を使っているのでしょうか…?
ずばり、よく使われるのは「スケトウダラ」です!
また、ご飯のお供に嬉しい「辛子明太子」や「たらこ」も実はスケトウダラの卵。思っていたよりもスケトウダラ由来の食品を口にする機会は多いですね!
ちなみに、英国料理のフィッシュアンドチップスに使われるのは「タラ」や「コダラ」だとされます。こちらもタラの仲間ですね。
簡単!おすすめレシピ
・タラと野菜の甘酢あんかけ(2人前)
塩・酒 適量
☆砂糖 大さじ1
☆しょうゆ 大さじ1
☆酢 大さじ1
☆だし(粉末でOK)小さじ半分
片栗粉 小さじ1
水 1/4カップ
野菜 お好みで(にんじん、玉ねぎ、しいたけ、れんこんなどがおすすめ)
タラ 2切れ(他の白身魚でもおいしい!)
タラの切り身に塩と酒をふっておく。野菜は細切りor薄切りにしておく。
切り身に片栗粉(分量外)をまぶし、両面に焼き目がつくまで焼いて、フライパンから取り出す。
甘酢あんは、☆マークの材料と野菜を小鍋などに入れ、野菜が柔らかくなるまで煮えたらいったん火を止め、水溶き片栗粉を入れる。また火をつけてあんにとろみがついたら、タラを戻し入れてひと煮立ちさせたらできあがり!
まとめ
白身魚はまだまだ奥が深い!今回ご紹介したことをまとめると、
2. サケやマスの身がオレンジ色なのはエサに含まれる色素のせい
3. 大衆魚にも白身魚は多いので、食べる機会はたくさんある!
4. お惣菜などの「白身魚のフライ」の正体はスケトウダラであることが多い
5. スケトウダラは他にも色々な加工食品に変身している。卵はたらこや辛子明太子に!
意外に?色々な種類がある白身魚。赤身魚に比べて脂が少ない分、火の通りも早いのでお料理もしやすいです。夏はスズキやキス、冬はタラやヒラメなど…一年を通して楽しめる白身魚、ぜひ食卓に並べる機会を増やしてみてくださいね!