「イカ」を丸々1杯買って調理したことはありますか?
調理済みのものや、切り身になって部分だけ売っている時には見ることのない、イカの大きな目にびっくりする人も多いのではないでしょうか?
体の大きさに対して不釣り合いな大きな目ですが、ちゃんと見えているのでしょうか?
イカにはあんなに大きな目が必要なのか?そして目は食べてもいいのか?
そんなイカ全体、「イカの目」に関する豆知識をご紹介いたします。
イカって何種類くらいいるの?
一口にイカと言っても、実は世界中には何百種類ものイカがいるんです。
知っているイカと言えば?時々捕獲されてニュースになっているダイオウイカやスルメイカやヤリイカ、春と言えば!のホタルイカ等、我々の食卓にとっては手ごろでなじみ深い食材です。
とりあえずイカの目は人間と同じように左右に2つですね。その目はとても大きく、ギョロギョロしていてちょっと怖い?でもよく見るとかわいらしい目をしています。
人の目にも一重、二重、奥二重、等、目の種類があるのと同じように実はイカにも2種類あって、とても重要な働きがあるんです。
イカの目の構造とその機能は?
イカの目はイカの種類によって2種類あります。
眼球が膜でおおわれている「閉眼目」と膜に覆われておらず、目の水晶体が出ている「開眼目」です。
この2種類の目はイカを分類する時にも便利な見分け方です。
スーパーでもよく見かけるスルメイカやあのダイオウイカは開眼目で、ヤリイカ等は閉眼目です。
目の種類はわかりましたが、実際にイカの目はどのような機能があるのでしょうか?
深海魚等は目があっても機能していないものもありますが、イカの目はそもそも見えているのでしょうか?
実はイカはしっかりと目が見えています。目が見えているだけではなく視力がとてもいいことや、種類によっては非常に視野が広いのが特徴です。
昆虫などの目は小さな目が集まった複眼と呼ばれるものですが、イカはなんと!人間と同じ「単眼」また、カメラとよく似た構造を持っていて解像能力が高いことから「カメラ目」とも呼ばれています。
人間と同じような高性能の目を持つイカは、その目で敵と仲間を判別できる、とも言われています。
機能が分かったところで、イカの体に対しての目の大きさに関してちょっとお話しておきましょう。
あの小さな体に対して目のインパクト大きいと思いませんか?イカの体に対する目の大きさを人間に直すと、バレーボールやバスケットボールくらいの大きさだとも言われています。
高性能な上にそんなに大きな目を持つイカの視力は0.6くらいあるんですって!
イカ漁が明かりをつけてイカを引き寄せるのを見てもわかる通り、イカは光も認識できます。
さらに、光に対してはイカの目自体がサングラスと同じような機能を持っていて、目に入ってくる光を調整しています。
人間の目もそんな機能は持っていませんので、なんとも驚きです。
でも、イカの視界は白黒なので、そこはちょっと残念ですね。
イカの目って食べてもいいの?
イカの姿造り等、お刺身では目がついたまま出てくることがありますが、そういえば食べたことはなかったです。
でもイカの場合は身や足はもちろんですが、内臓を使って塩辛を作ったり、イカ墨はパエリアやパスタ等で利用されていますよね。
もしかしたら捨てるところのないエコな食材なのかも?
ホタルイカは丸ごと食べますよね。目の部分はちょっとプチっとしたあとにコリコリした歯ざわりがして何とも独特の食感でおいしいですよね。
他のイカはどうなのでしょうか?
ということで調べてみました!
目は食べられないことはないですが、どうやらあまりおいしいものではないようです。
目は大半が水分でできているので噛むと目がはじけて水分が出てくるみたいです。
でもまぁ、特に味があったりおいしいわけではないみたいなので、きっとあまり食べられていないのでしょうね。
まとめ
「イカの目」についてお話してきましたが、いかがでしたでしょうか?
2.イカの目はイカの種類によって「開眼目」「閉眼目」の2種類がある。人間と同じ「カメラ目」と呼ばれる目を持っていて、人間の目以上に高性能。視力もいいし、サングラスと同じように光の調整までしてくれる。
3.目は食べられないことはないが、ほぼ水分でできているだけであまりおいしくはない。
イカはきっとよく見えるあの目で海中のいろいろなものを見ているんでしょうね。
海中にはカラフルでキレイな魚がたくさんいるのに、白黒の世界だから楽しめていないのが残念です。
人間と同じ目を持っている、と知ったらなんだかイカに愛着がわいてきたような気がします。
あまりおいしくない、と言われても一度はイカの目を食べてみたい気もしますね。