江戸前の寿司や天ぷらに欠かすことのできないクルマエビ。高級食材としても知られていますよね。そのため名前はよく聞きますが、「なんでクルマなんだろう?」と気になったこと、ありませんか?
調べてみると、クルマエビが日本で昔から、たくさんの人々に愛されていた…ということが見えてきました。
ここでは
をご紹介します!
クルマエビって何だ?
早速ですが、クルマエビについて簡単にご説明します。
クルマエビ科のエビの一種で、大人だと約15cm前後まで成長しますが、メスで大きくなると30cmに達することも!
ほとんど一年中漁獲できますが、天然ものは初夏~秋にかけて、養殖だと冬が旬だと言われています。
ちなみに今の主流は養殖もの。ですが管理が繊細で難しいため、養殖でも価格は落ちません。日本で一番最初に養殖されたエビがクルマエビなのです!
その名前の由来は?
江戸初期ころから呼ばれていたという「クルマエビ」の名前の由来ですが、体を丸めたとき、シマ模様が車(車輪)のように見えるから…とされています。
クルマエビのシマ模様は、他の日本産のクルマエビ科の仲間の中では一番ハッキリしていると言われます。だからこそ、クルマという言葉が使われたのですね!
「クルマエビ」は他の呼び名も持っている!
日本各地で昔から愛されてきたクルマエビだからこそ、他にも、方言含め色々な呼び名があります。
マエビ、ホンエビ、ハルエビ、マダラエビ、アエビ、などなど…。
また、若いものや小ぶりなものはサイマキやマキ、20cm以上の大きなものは大車(オオグルマ)とも呼ばれます。
「サイマキ」の由来は、ツヅラフジのツルを巻いた短刀「鞘巻(さやまき)」の音が変化したもの。
「大車」はそのまま、大きな車エビという意味です。
皆さんの出身地でも特別な呼び名があるかもしれませんね。
クルマエビの仲間たち
クルマエビ科の中でも大きな種類は、どれも食用として知られています。
コウライエビ(別名タイショウエビ)やクマエビ(アカアシ)、フトミゾエビ(シンチュウエビとも)など、そして、比較的安価でスーパーなどでもよく見られるウシエビ(ブラックタイガーとして有名!)やバナメイエビも、クルマエビの仲間なのです。
ブラックタイガーとバナメイエビはきっと皆さんも食べたことがあるのではないでしょうか?プリッとした身が美味しいですよね!
簡単!エビを使ったレシピ
さて、そろそろエビが食べたくなってきませんか?ここでクルマエビを使ったレシピをご紹介…したいところなのですが、より手に入れやすい、ブラックタイガーやバナメイエビなどを使った簡単レシピをご紹介します!
・超簡単エビチリ(2人前)
エビ15尾、片栗粉、にんにくひとかけ、しょうがはにんにくと同量、長ネギ1/2本、☆ケチャップ大さじ3、☆鶏ガラスープのもと小さじ1、☆酒大さじ1、☆醤油小さじ1、☆水大さじ4、☆お好みで豆板醤 を用意します。
にんにくとしょうが、長ネギはみじん切りにしておきます。チューブでもOK!
エビは背わたを取って洗い、ペーパーで水分を拭き取って片栗粉をまぶします。
フライパンに油(分量外)をひき、にんにくとしょうが、ネギを炒めて香りが立ったらエビを入れます。エビの色が変わったら☆マークの調味料をすべて入れて、とろみが付いたら出来上がり!
・ワインに合う!エビとマッシュルームのアヒージョ(2人前)
エビ12尾、マッシュルーム1パック、にんにくひとかけ、オリーブオイル100ml、赤唐辛子1本、塩適量、パセリ適量 を用意します。
にんにくはみじん切りに、マッシュルームは石づきを取って半分に切り、エビは背わたを取って塩でもみ洗い、ペーパーで水分を拭きます。唐辛子はお好みで輪切りにしてください。そのまま入れる場合は、上を少し切って種を出してくださいね。
鍋にオリーブオイルとにんにく、唐辛子を入れて弱火で熱します。香りが立ってきたらマッシュルームとエビを入れて、火が通ったらパセリを散らして出来上がり!オイルはバゲットを浸して食べるか、他のお料理に使っても美味しいですよ!
どちらのレシピも、冷凍のむきエビなどを使うともっと簡単になります。ぜひ試してみてくださいね!
まとめ
クルマエビについてまとめると、
2. 名前の由来は、体を丸めた姿が車(車輪)に似ているから
3. 昔から日本各地で愛されていたので呼び名が多い
4. クルマエビ科の仲間は食用が多い!
古くから愛されてきたエビには、人々の生活を便利にしてくれる道具の名前が付けられていました。
高級食材だけあって、普段は中々食べられる機会がありませんが、身も締まりすぎず他の食用のエビよりも旨味成分が優れているとされる「クルマエビ」。
名前の由来を知った今、もっと身近に感じるようになっていませんか?